ダイエットとアロマセラピー~長谷川桜子

アロマセラピーで痩身を

ダイエットと合わせて行う
体内から余分な水分を排出するジュニパー油

精油類は、ダイエットと運動をあわせて行うならば、真剣な気持ちでスリムになろうとする人びとをすばらしくよく助けるものとして働くことができます。体重過多の人は、循環が停滞し、水分が体内に滞留しているということがよくあります。これは、代謝の働きがスローダウンしているのです。ジュニパー油は自然の利尿剤で、体がよぶんな水分を排せつするのを助けてくれます。ジュニパー油は、短い期間でしたら、少量ずつ(1日に1回、砂糖の上に1~2滴落として)内用することができます。こうすれば、体内から水分を減少させることができるのです。

ジュニパー油とサイプレス油を組み合わせると痩身オイルになる

体のなかの毒素をとりのぞかないままでいると、ひどく体重過多になっている人間の体組織に蓄積していきますが、水分が排せつされると、毒素もそれといっしょにでていきます。あるいはまた、このジュニパー油をサイプレス油と組み合わせてマッサージ油として使ったり、沐浴で用いたりすることもできます。ジュニパー油の利尿特性とサイプレス油の収れん特性とが一体になると、完璧な「痩身オイル」になります。ヒップは大きいけれど、バストが小さいという女性は、ジュニパー油を使用して座浴をすることです。この場合には、浴槽のなかにすわって、浴槽の底から15センチ強の高さまでお湯を入れ、そこにジュニパー油を6滴注ぎます。でも、この浴槽で横にならないで下さい。乳房の重さは絶対に減らしたくないわけですから。

精油を用いた芳香浴もオススメ

ふとった人びとは自分の体重のことを考えるとゆううつになり、自分にはどうすることもできないと思って、自分の体型とサイズを決して改善したりするはずがない食物を食べて自分をなぐさめがちなものです。こうした誘惑におちいらずに、ものを食べたくてたまらなくなったら、その代わりにクラリセージ油とイランイラン油を使って沐浴して下さい。気分を明るく高める香り高いお湯の力で、自分自身の体に自信がもてるようになり、自分にはものごとを変える力があるのだと確信できるようになるでしょう。 精油を用いて芳香浴を定期的に行っていますと、体全体がじょうぶになり、肌色が明るく冴え、代謝がスピードアップし、体調がますますよくなってきたと感じ、「ぶよぶよ肉をやっつけよう」という決心がいっそう固くなるはずです。

痩身のためのマッサージオイル

サイプレス油 13滴
ジュニパー油 12滴
これらの精油をいっしょに50ミリリットルのキャリアオイルに加えてできあがりです。

ヘルシーな空気を旅行先にも

ホテルの部屋でアロマを使う

ホテルのへやは、自分の前に泊まった人によってちがうさまざまな病気にかかるのに絶好の場所ではないかと私には思えます。ホテルに泊まらなくてはならないとき、私はいつも精油をいくつか選んでもっていきます。その精油類をへや全体に、またベッドに散布しないうちは、私はどうしても自分が「安全だ」と感じられないのです。

天候によりアロマを変える

個人的な好みから申しますと、私はローズウッド油、ベルガモット油、ラベンダー油が好きです。しかし、冷たくて湿った天候で、ホテルのへやがひえびえとするときには、へや全体にマートル油を散布します。私はこの芳香が心身を温め、強くしてくれることに気がつきました。ベルガモット油は緑色をしていますので、白いものの表面にはしみをつけてしまいますから、精油類を使用するときには私はいつも慎重にしています。

灰皿を使う

私はたばこをすわないので、ホテルのへやにそなえつけてある灰皿を利用して、そのなかに熱いお湯を入れ、そこに精油を数滴落とすのが好きです。でも、喫煙おことわりのへやをつくるホテルがどんどんふえてきていますので、このやりかたはもうできなくなるかも知れません。

空気をクリーンにするアロマ

へやの空気をクリーンにするのに役立つそのほかの精油には、ティートリー油、ニアウリ油、レモン油、ユーカリ油、バラ油があります。自分の行く場所をわが家と同じようにくつろげるようにしたいとお考えなら、お気に入りの精油をいくつかもっていかれることです。

あたりの空気を香らせる精油

(1)
ベルガモット油 2滴
レモン油 3滴
ゼラニウム油 2滴
クラリセージ油 5滴
バジル油 1滴
これらの精油をいっしょに100ミリリットルの水に加えます。そして、それを10ミリリットルから20ミリリットルほど、芳香ランプのろうそくの上にある容器に注ぎ入れます。

(2)
前記の精油類を小さいあきびんに入れ、それを2~3滴ずつ、必要になるたびに何かの熱源の上につけて下さい。