アロマセラピーのマッサージ~長谷川桜子

マッサージをすると、こんなによい結果が生まれます

  • 血液の循環とリンパ液の循環を刺激し、活発にします。
  • 免疫系を刺激します。
  • 緊張を和らげます。
  • 筋肉痛を鎮めます。
  • やさしく思いやりのこもったケアをするのによい方法になります。
  • 外傷性の分娩で生まれ、よく泣く赤ん坊を鎮めます。
  • 体のひろい領域に稀釈した精油をぬりひろげることを可能にして、その体内への浸透を助けます。
  • 緊張して、眠れないこどもたちを助けます。こどもたちは、テレビ番組を見たりニュースを聞いたりして、おとなのような感情をいだいたりしますが、いつもその感情をうまく処理できるとはかぎらないのです。

いろいろなマッサージ

フルバックマッサージ〔背中全体へのマッサージ〕

体全体をリラックスさせるマッサージで、骨の折れるしごとをしすぎたせいで生じた体の痛みを和らげ、免疫系を刺激します。

ハンドマッサージ

背中のマッサージでは適当でないと思われる高齢者のためのマッサージです。年配の人びとは、ストレスをうけますと、知らないうちに自分の手を「もみしぼる」ものです。手には足の場合と同様に、たくさんの反射ゾーンがありますから、このように手をもみしぼるのは、治療に役立つことなのです。高齢者の手をマッサージすると、心身をなぐさめ、緊張を解き放つことができます。

フットマッサージ

これは、多くのレベルで役立ってくれるマッサージです。疲れて痛む足の苦痛を和らげます。足にある反射ゾーンをソフトに刺激しますと、体全体に有効です。長い間立っていたり歩いたりしたあとの足の熱をひかせ、足のむくみを減少させます。

フェイシャルマッサージ

これは、あなたの相手の被術者をリラックスさせ、とてもストレスフルな、てんやわんやの1日をすごしたあとの緊張をとりさるのに役立つマッサージです。下あごのラインはとても多くのストレスがたまるところですが(ここちよくない、こんだ電車に乗ったり、交通渋滞にまきこまれたり、上役にがみがみいわれたりして歯を食いしばるせいです)、ここをマッサージすると、否定的な感情を爆発させてしまうのを防ぐことができます。

上背部と肩のマッサージ

不眠症の人びとへのマッサージです。就寝する10分から15分まえに、こうした人びとにこのマッサージを施しますと、トランキライザーを使用する必要なしに眠るのを助けることができます。夜、つれあいが目をさましてしまうときに、このマッサージを5分間してやれば、あなたは何時間も眠りを中断されずにすむでしょう。

特別な部分のマッサージ

長い時間、車を運転する人びとは、その上腕部をマッサージすることが必要です。エアロビクスやダンスなどで体を酷使した場合には脚をマッサージすることが必要になるでしょう。一日中机にむかってしごとをする人びとは、ネックのところにマッサージを施す必要がとくに生じることがあります。

(注)手足にマッサージをするときは、かならずその先端から心臓のほうへと行って下さい。

マッサージするときは、ここをチェックして

  • マッサージするときには、腕時計をはずし、指輪類はすべてぬきます。こうしたものをつけたままでいますと、被術者にひっかき傷をつけてしまい、そのために被術者の心身のここちよさを減殺してしまうおそれがあります。
  • 施術者は自分のつめが、とりわけ親指のつめが長すぎないことを確認します。親指のつめが「患者」の体に食いこんだりせずに、親指の腹でマッサージできるように、つめは十分に短くしておく必要があります。
  • 両手は温かくしておいて下さい。
  • 通信機器類の音がならない状態にしておきます。
  • へやの照明は暗めにします。横になっているときに、強い光が眼に入るのは不快なものです。
  • 被術者が心もゆったりリラックスできるように、ラジオやテレビは消して下さい。でも、あなたの「患者」が、あたりがまったくしんかんとしているのはいやだったら、ソフトなバックグラウンドミュージックがときどき効果をあげることがあります。
  • マッサージの動作が中断されることがないように、マッサージにとりかかる前に、マッサージオイル、大判のタオルなど、必要なすべてのものがぜんぶそろっているかどうかを確認して下さい。
  • 30分間、マッサージを行う間、被術者の体温が大はばに低下することがありますので、夏であってもへやが十分に温かいことを確認します。