長谷川桜子の「目的別のおすすめハーブティー」その3

心身のトラブル、目的にあわせた、おすすめハーブティー3

疲労感を解消する

おすすめハーブティー

  • ラベンダー
  • ローズヒップ
  • エキナセア(根)
  • レモンバーム

エッセンシャルオイルとしても広く使われるラベンダーには、元気を回復させる働きもあり、エキナセアには体質改善効果、レモンバームには強壮効果があります。また、野生のバラの実や種を使うローズヒップは、ストレス解消とコンディション調整に役立つビタミンCをふんだんに含んでいます。

スリミング効果を高める

おすすめハーブティー

  • マージョラム
  • スカルキャップ
  • ネトル

シソ科のスカルキャップには、神経の緊張からくるイライラを抑える作用があるので、ストレス性の過食に効果的です。マージョラムにも同じように神経をリラックスさせる鎮静効果があり、さらに消化器の調子を高めてくれます。生の葉をそのままサラダとして食べる利用方法もあります。また、ネトルには利尿作用があります。

二日酔いを軽くする

おすすめハーブティー

  • カモミール
  • レモンバーム
  • ダンディライオン(葉)

ダンディライオンの葉が持つ利尿作用は、二日酔いにも効果を発揮します。カモミールティは消化を促進し、とくに弱った胃にやさしく作用します。葉がレモンに似た香りをもっていることからその名前がついたレモンバームも吐き気をおさえる効果があるハーブです。カモミールと組み合わせて飲んでください。

肌のトラブルをやわらげる

おすすめハーブティー

  • バードック
  • レッドクローバー
  • マリーゴールド

バードックはゴボウのことで、睡眠不足など体調が悪くなったときの肌のトラブルに対して大きな効果を発揮します。マリーゴールドやレッドクローバー(ムラサキツメクサ)の花のハーブティも肌にやさしく作用します。とくにレッドクローバーは、子どもの湿疹などやわらかい皮膚に起こるトラブルに効果が高いハーブとして知られています。

不安・不眠を解消する

おすすめハーブティー

  • カモミール
  • レモンバーム
  • バレリアン
  • スカルキャップ
  • パッションフラワー

ここに紹介するハーブは、どれも神経を鎮静させてリラックスを誘う効果を持っています。とりわけバレリアンの根を利用するハーブは、医薬に使われるほど鎮静作用が大きく、催眠作用もあります。パッションフラワーも不眠に効果抜群のハーブです。組み合わせて相性がいいのは、バレリアンとスカルキャップです。

低血圧を軽くする

おすすめハーブティー

  • ローズマリー
  • セージ
  • ネトル

ローズマリーのハーブティには血液の循環を促進する効果が期待できます。また、セージも薬用ハーブとしての長い歴史があり、低血圧の治療に使われます。
低血圧の人は貧血傾向が強いものですが、ネトルには貧血の改善に欠かせない栄養素である鉄分が豊富に含まれています。

のぼせを軽減する

おすすめハーブティー

  • ヤロウ
  • リンデン
  • レモンバーム

キク科の多年草であるヤロウは体の熱を鎮め、のぼせやほてりをおさえます。リンデンは菩提樹の花を利用するハーブで、神経をリラックスさせて、血圧の上昇を抑える作用をもっています。また、レモンバームにも、リラックス作用と血管を拡げる効果があります。リンデンとレモンバームを組み合わせたティもおすすめです。

強壮・精力を回復させる

おすすめハーブティー

  • サルサパリラ
  • レモンバーム
  • リコリス

サルサパリラは、ノンアルコール・ビールの香りづけにも使用されるハーブで、強壮や精力回復作用があり、南米の先住民の間では強壮薬に使われています。自然の甘味料としても利用されているリコリス(和漢薬の「甘草」と同じです)とレモンバームには、緊張やストレスを緩和させる効果があります。